ものはためし

書く訓練、備忘録

日常

ある土曜の夜、商店街を歩いたら、酔っ払いが多かった。周りでたくさんの人がフラフラ歩くので、私もまっすぐ歩けていないのではないかと心配になった。それで道路の端の線を見ながらまっすぐ歩けているか確認したりした。

商店街を抜けて、下ばかり見ていると危ないと思ったので上を見た。すると知らない家の二階の窓からこちらを向いているぬいぐるみたちと目があった。

歩きスマホとすれ違ったのでさっと避けた。こういうとき私はちょっと意地悪なので、私が前を見ていなかったらぶつかったのかな、とか考える。私も歩きスマホをしてしまうときはあるけど、人とぶつかることはない。多分、相手が避けてくれているからだ。

ちょっとだけズルいことをする人が許されるのは、ズルしない多くの人の存在によると思う。実際は、問題が起こらないので許されているみたいに感じられるだけで、許されてはいないだろうけれど。

歩きスマホよ、おまえが私とぶつからなかったのは私のおかげだぞ、なんて、ちょっと偉そうに思いながらも、前を向いて歩く人でいたい。