ものはためし

書く訓練、備忘録

種を植える

久々の友人から連絡が来て、やりとりしていたらその晩夢に出てきた。その友人ともう1人知らない人とわたしと3人で、回転寿司にいた。そのあと一旦起きて二度寝したときまた夢を見た。知っている人をとっ捕まえて手錠をかける夢だった。知り合いを逮捕とかしたくなくてかなり辛かった。まあわたしは警察じゃないので現実ではありえないのですが。

 

だいぶ前の話になるが、キッチンのシンクを掃除しようと思って排水溝の蓋をあけたら、ネットにもやしのようなものがたくさんあった。思えばその数日前にメロンを買ってきて食べたのだが、その時適当にシンクに吐き出した種から芽が出ていたようだった。メロンの芽!?

過去にわたしは色々な種を発芽させた経験がある。例えば藤。子どもの頃外で遊んでいるときに近所の犬が散歩で通りかかり、撫でたりしていたらその犬が何かモグモグしていて、飼い主がコラッと言って吐き出させたらそれが藤の種だったわけです。わたしは幼い頃から犬が苦手だったがその犬だけは大人しく(おそらく彼女は自分を犬と思っていないタイプの犬だった)、わたしは近づくことができたのだった。わたしはその種をもらい、家に持ち帰って大事に育てた。なんとすくすく育ち、今や実家の庭に藤棚を形成している。しかも祖父曰く「いい種類の藤」らしく、どこぞの庭に植えられたいい藤の種を犬が見つけてきて食べていたと推測される。

それから、枇杷。これまた子どもの頃、もらいものの枇杷を食べておいしかったので「また食べたい」という思いから種を庭に植えたところ、みごと発芽したのであった。実家の庭にはスペースが足りないとのことで、苗を鉢に入れて学校に持って行ったら用務員さんが校庭に植えてくれた。そういうわけでわたしの母校のすみには今でも枇杷の木があり、立派な実もなるのです。

そういった経験が皆によくあることなのかわからないけれども、わたしは子どもの頃の成功体験から未だに種を見ると植えたい気持ちに駆られる。

とはいえメロンの発芽に関していえば全くそんな気はなく、どちらかというと自分のだらしなさの象徴ともとれ、恥ずかしい気持ちがないではない。しかし面白いので色々な人にこの話をしている。