ものはためし

書く訓練、備忘録

暗喩

街のお店に立つペッパー君は電源を切られてうなだれていることが多い。珍しく顔を上げて、お腹のディスプレイを光らせているペッパー君を見た時、「ペッパー君が生きてる!」と思った。

 

弱ったとき近くに自分より弱っている人がいるとそれを感じ取って無意識に頑張ってしまう。しかもそれは相手のためではなく自分のためだからややこしい。

人に対して自分が起こす行動は全部全部、自分のためだと思いたい。あなたのためです、なんていうのは中途半端である。

自分がそうしたい相手に対してそうするんだからそれは自分の喜びのためでもある。そして、もしその優しさが適切ではなくうまく受け取れなかったとしても受け手は申し訳無く思わなくていい、わたしのことを恨んでくれてもいい、そのくらいの覚悟でいかねばならん。これは自分への戒め。

こうして欲しかった、という思いから自分はこうなろうという結論を出すことが多い。しかし人と自分は違うんだからして欲しいことも違うわけだ。正解が分からない。分からない分からないと思い続けていないと分かった気になってしまう。

 

壁にテープで貼っていたカレンダーがはらりと床に落ちた。8月が終わることの暗喩か?