ものはためし

書く訓練、備忘録

ちょっと病気だけどいいこともある

1月に入ってからずっと体調が悪い。

ずっと寝込んでいると布団が不快な感じになるので、タイミングを見計らって外に干す。その間はこたつに潜り込んで、じっとしている。

仰向けになって、白い天井についている白い照明器具をぼーっと眺めていたら、気づくと照明器具がなくなっていた。焦点の問題か、ぼんやりと輪郭が消えて天井と同化して見えた。(どうかしてるぜ。)それが面白くて私はひとりできゃーと言って、瞬きをするとまた照明器具が天井についているのがはっきり見えた。もう一度消してみようとじっと天井を睨んだが、意識するとできないのだった。

ここのところ、薬局にかっこいい薬剤師さんが いるのが癒しだ。なんというか、いわゆるイケメンという感じではないのだが、決してチャラくはなく清潔感があって人畜無害そうな、優しい声の持ち主である。あんまりじろじろ見るとよくないのでできるだけ見ない。たまたまその薬剤師さんから薬を受け取れたときはもうめちゃくちゃに元気が出て、もうそれを飲まなくても治るんじゃないかとか思ってくる。我ながら気持ち悪い。けれど、自宅で苦しむか病院にフラフラ出かけるかの日々が続くと、そういう喜びを見つけないとやっていけなくなる。待合室の雑誌で読んだ旅行特集がいい感じだったから旅行したくなったり、MRIの間ヘッドホンをつけてミスチルを流してもらえたこととか、検査の帰りに買い物したりとか、女医さんが美人とか、大好きな友達がごはん作りに来てくれたとか、街のバリアフリーを感じるとか、バイト先に理解があってしばらくお休みをもらえたとか、教授にメールしたらレポートの期限を猶予してもらえたとか、どの内臓がどこにあるか実感できたり、身体の仕組みが分かったり、お正月太りの分くらいは体重が落ちたり、ずっと寝込んでるとメイクしないのでお肌が生き返ったり、あと、かわいいお薬手帳をゲットすることを夢見たり。

頭の中は苦痛が大半を占めるけど、いいことだってたくさんある。最近は苦痛に負けて、ネットでもネガティヴなことばかり言っている気がするから、こうしてちょっとは釣り合いをとりたかった。心配しないでください、と言ってもする人はすると思うけど、私はこうして毎日楽しいことを探して、できるだけ楽に闘っていくからよろしく。